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成功をはかる基準と豊かさの法則

「人生の成功をはかる究極の基準」

 かつて、米国の起業家向け情報誌「Inc.」誌が、成長企業500社のCEO(最高経営責任者)達に、「最も影響を受けたビジネス書」のアンケートをしました。

 その結果、次の3つの本が最上位に並びました。

  1. 「7つの習慣」
  2. 「はじめの一歩を踏み出そう」
  3. 「ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則」

 どれも素晴らしい本ですね。

「ビジョナリーカンパニー2」

 著者はジェームズ・C・コリンズで、日経BP社から出ています。

 この本の前書きで、著者のコリンズ氏が、謝辞として次のようなことを書かれています。

「人生の成功をはかる究極の基準は、自分に対する配偶者からの好意と敬意が年とともに深まっていくかどうかである。
 何よりもこの基準でみて、私は、妻とおなじくらいの成功を収めたいと望んでいる。」

 確かに、いつも身近に接して自分のすべてを見てくれている配偶者が、年とともに自分に対して好意と敬意を深めてくれるとしたら、これはすごいことであろうと思います。

 離婚された方や独身の方は、“配偶者”のところを“最も身近な人”と置き換えるといいですね。

 最も身近な人に対しては、ウソやごまかしが利かないだけに、その人からの好意と敬意は、自分という人間をはかる基準としては、最適なものだという気がします。

 もちろん、成功をはかる基準は、他にもいろいろあると思いますが個人的にはとても納得しました。

 自分のことに想いを馳せて、反省せざるを得ないような心境になるのでした。

豊かさの法則

 続いて、とあるアメリカの鉄道会社の社長が、現場の視察に出かけた時の話です。

 ある線路の修繕の現場を視察した時、一人の作業員が近づいてきました。

 見ると、約10年前、鉄道作業員としていっしょに働いていた友人でした。

 その友人は、今も作業員をしているようでした。

 その友人は、次のように話しかけてきました。

 「君は随分出世したね。君が社長になった時は驚いたよ。10年前は、おたがい50ドルの日給をもらうために働いてたのにね。」

 社長は答えました。

「そうだったのか。君は50ドルをもらうために働いてたのか。私は、10年前も今も、この鉄道会社のために、そして、世の中の人たちに快適な移動や旅をしてもらうために働いてるんだ。」

 50ドルをもらおうと思って働いてた友人は、「もらおう」という意識で働いていたのです。
 そこに与える気持ちがなかったのです。

 そして、この社長になった人は、同じ作業員の仕事をしていた時も、鉄道会社のために、世の中のために「与えよう」と思って働いていたのです。

 同じ仕事をするときも、その仕事を通じて、自分は

  • 「誰に何を与えたいのか?」
  • 「誰に、どのように喜んでもらいたいのか?」

 に意識を向けてみると良いかもしれませんね。

 その仕事の楽しさが増すだけでなく、その仕事の結果が違ってくるような気がします。

 決して、自分のことを犠牲にする必要は無いのだと思います。

 「自分が得たいもの」もアリアリと描きながら、それに加えて、「自分が与えられるもの」もいっしょに考えるとわくわくします。

 何かの勉強をする時は、「それを学ぶことで、誰に何を与えることができるか?」
 人と会うときは、「この人に何を与えることができるか?」を考えるとワクワクしてきますよ。

かつての生命保険会社営業所長時代の思い出

 かつて、生保の機関長をしていた時の話です。

 ある部下のセールスレディは、新規のお客さんにアポを取って会いに行くのが苦手でした。
 なぜか、躊躇する気持ちが出てきて、行動量すなわち面談の数が少なかったのです。

 聞いてみると、

  • 客さんに信頼してもらえるだろうか?
  • 話を聞いてもらえるだろうか?
  • 商品に興味を持ってもらえるだろうか?

 と、『もらうこと』ばかり考えていたそうです。

 ある時、良く対話をして思考の方向性を変えてみたそうです。

「自分はお客さんに何を与えることができるんだろう?」と。

  • 「お客さんに信頼してもらえなかったとしても、お役に立つ情報を提供できないだろうか?」
  • 「話を聞いてもらえなかったら、せめて、お役に立つ資料を渡したいな。」
  • 「商品に興味を持ってもらえない時は、どんな形でお客さんを喜ばせることができるだろうか?」

 これらを考えているうちに、アポ取りを躊躇する気持ちがなくなり、楽しく営業できるようになったそうです。

 いただく前に与えること、自分もあまり出来ていません。

 未熟な人間ではありますが、考え方の持ち方で、行動がガラッと変わることは良くあることですから、リーダーたるもの、与えることを第一義にして、部下に適切な助言・アドバイスをしていきたいものです。

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