豪壮な入母屋造の茅葺き屋根が特徴の麻生藩家老屋敷(行方市)

2020年1月12日

行方市の麻生小学校の前にある麻生藩家老屋敷に行ってきました。

 江戸時代、現麻生小学校の場所に麻生藩陣屋があり、その周囲に藩士の屋敷が並んでいてその一つが藩の家老職を勤めた畑家(現在の麻生藩家老屋敷記念館)です。

茅葺き屋根が特徴の麻生藩家老屋敷記念館

 現存する主屋は、安政3年(1856)に火災で焼失し、翌安政4年に再建されたました。明治23年(1890)福田家の所有となり、平成3年福田家より 旧麻生町に寄付されました。上層武家住宅の遺構は、県内にも数が少なく貴重なものとなっています。

麻生藩家老屋敷記念館表門です。
こちらが表門です。

 重厚な赤色で、近くで見ると存在感があります。とても保存状態が良かったです。

麻生藩家老屋敷記念館の茅葺き屋根です。

 桁行八間、染間五間半を主屋本体とし、屋根は基本的には寄棟造になっていますが、正面の式台玄関及び主屋東方の土間上にあたる大棟部を入母屋造りとする規模の大きな茅葺屋根です。

麻生藩家老屋敷記念館の茅葺き屋根でとても手入れされていて綺麗です。
下から見るとこのように見えます。

 茅葺き屋根もしっかり手入れされており、とても綺麗です。

麻生藩家老屋敷記念館庭の巨大な切り株です。
庭のほうに目を向けると巨大な切り株がありました。

樹歴は何年だったんでしょうか。

切り株ですが、何か不思議なエネルギーを感じました。

麻生藩について

 麻生藩は、慶長9年(1604)、新庄直頼が常陸、下野両国に3万3百石を与えられ、麻生を居所としたことにより成立しました。 延宝4年(1676)、5代直矩が17歳で卒、嗣子がいなかったこと等を理由に領地を没収され、一時断絶したが、同年中に一族の新庄直時が1万石に取り立てられ、6代藩主となりました。

 明治4年(1871)の廃藩置県により、15代直敬を最後の藩主とし、267年続いた麻生藩の歴史を閉じました。関東内に配置された外様の小藩で、一度の移封もなく、明治の廃藩を迎えた麻生藩は、特異な存在であったともいえるそうです。

麻生藩家老屋敷の軒下です。,廃藩置県によりその歴史を閉じました。

 入館料無料なので、ふらりと訪ね麻生の歴史に触れてみてはいかがでしょうか?

麻生藩家老屋敷

項目 内容
所在地 行方市麻生1147-11144
開館時間 午前9時から午後4時
開館日 木・金・土・日及び祝祭日
(年末年始は除く)
入館料 無 料
URL http://www.city.namegata.ibaraki.jp/page/page001414.html