紙漉きで有名な常陸大宮市のお店で面白い紙製品に感動

 常陸大宮市は昔から紙漉きの文化があり、良質な紙が生産されていたそうです。

常陸大宮市の紙の歴史

 常陸大宮市内では、久慈川の清らかな水と奥久慈の那須楮(なすこうぞ)を原料として、佐竹氏時代から紙漉き(かみすき)が盛んな地でした。

 常陸大宮市を含む奥久慈の地域は水はけが良くて土地がやせている土地柄で良質な楮が得られる自然条件を備えており、紙漉きは中世から盛んになったとされています。

 江戸時代に水戸藩領となってからは、和紙が藩の専売品となり、市内のほとんどの地域で農家の副業として生産が行われていたそうです。

国道118号線沿いにある紙のさとさんは面白い紙製品がいっぱいです

 国道118号線沿いを車で走っていると一際目立つ看板があります。

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 常陸大宮市で伝統工芸品「西ノ内和紙」を製造・販売されている「紙のさと」さんです。

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 店舗の隣にはギャラリーが併設され、さらに国道を挟んだ向かい側には紙制作における工程の説明や実際に紙すきや色つけを体験することができる資料館があります。

 店舗には、カラフルな和紙や目を惹く商品でいっぱいです。

 これらは全て手作りです。西ノ内和紙の特徴である丈夫で水に強いことから耐久性にも優れているそうです。

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 また、紙のさとさんでは、紙漉きや漉き絵の体験ができます。事前に予約を取れば、自分だけの漉いた絵を描くことができます。めったに体験できることではないので、一度体験してみるのもいいですね。

 以下に漉き絵の資料をリンクで貼りつけておきますので、宜しければご覧になってください。

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茨城県を代表する清流のひとつ「久慈川」は今日も清らかに流れます。

 水戸方面から紙のさとさん方面に向かう手前にある久慈川には岩井橋という橋が掛かっています。そこから久慈川を見てみました。

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 遠くに見える山々と青く澄んだ久慈川が映えて美しい風景の一つとして成り立っています。

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岩井橋から北方面を見た風景

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岩井橋から南方面を見た風景

 真下を見たら、川底の小石が見えるくらい水が透き通っていてとてもきれいな川だと分かります。

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【動画】常陸大宮市を流れる久慈川は茨城を代表する清流です

 こういったとても清らかな水が常陸大宮市の紙漉きの伝統を育んできたのだなあと思いました。

 私たちは、このような自然と伝統を忘れてはならず、守っていかなければならないと強く感じました。