桐下駄創作の筑西市「桐乃華工房」代表猪ノ原昭廣さん レポート2

 こんにちは。
 突撃取材隊4号のかつーんです。

 茨城県西部に位置する筑西市の「桐乃華工房(猪ノ原桐材木工所)」さんのレポート2です。

高級下駄、面白下駄いろいろ!

 こちらは手掘りの龍が描かれており、漆で塗られております。

龍の下駄

とても重厚感があるように見えますが、実際に手に取ってみるととても軽いんです。

重厚な下駄

山ブドウのつるを使った下駄、しっかり編みこまれています。職人技ですね。

山ブドウの下駄

サメの皮を使った下駄、耐久性は20年から30年!

サメの皮から作った下駄

 エイの皮でつくった下駄もあったようですが、私が訪問するつい数時間前に売り切れてしまったとのことです。
 耐久性はなんと100年持つといわれているようです。エイの背中に出る模様が特徴的で、同じ大きさに成長するまで3か月以上待たないと仕入れることができないようです。そのため、なかなか手に入らない貴重な下駄だそうです。う~ん、残念。ぜひ、目の前で見ておきたかったものです。

 この場では写真に収めることはできませんでしたが、以下に「桐乃華工房」さんのホームページリンクがございます。そちらからご参照ください。

「桐乃華工房」のこだわり

 猪ノ原代表に「桐乃華工房」についてのこだわりをお話していただきました。
 「うちのこだわりは売れても売れなくても毎年新作を10点程作っていることです。それが積み重なっていって今では300種類ほどあります。お客さんに気に入ってもらえるものを作れるわけだから創作下駄は面白い!」

下駄勢ぞろい1

下駄勢ぞろい2


 歩みを止めず、継続していくことが大切なんですね。
 「これで食べているわけだから、真剣ですよ。」猪ノ原代表の言葉が職人としての誇り・ものづくりへの想いを物語っていました。

 ちなみに平成12年の天皇・皇后陛下の茨城県来訪の際にお泊りになられたホテルに桐下駄が展示されたとのことで天皇・皇后陛下に展覧いただくほどの素晴らしい職人技術だということがよくわかります。

 以下の写真はその時の感謝状が授与された写真です。

天皇陛下展覧感謝状

最後に

 着物や和装は随分と減ったけれど、日本の文化は生き続けていくものだから、下駄自体はなくならない。好きな方が気に入って、納得してもらえるお客様に買ってもらいたいと猪ノ原代表。

 茨城県筑西市桐下駄の伝統工芸の職人、猪ノ原代表は桐下駄へのこだわりは半端ではありません。妥協のない品質を求めて、今日も桐下駄の製作に取り掛かっていらっしゃいます。この伝統ある日本の文化、茨城・筑西市の桐下駄文化の灯をずっと残してほしいと願うばかりでした。

 最後に突然の訪問ながら、取材を快く引き受けていただいた猪ノ原代表、ご家族の皆様、熟練工の皆様、桐下駄に関するお話をしていただきましてありがとうございました。

「桐乃華工房」
〒308-0122
筑西市関本上345
TEL・FAX: 0296-37-6108

桐乃華工房さんのHPはこちらへ