部下指導や組織を率いて業務改善を果たすヒントがこのレポートにあります

経営者が考えるべき従業員のやる気とは

いわゆるサラリーマンの働きがい?
経営者が考えるべき従業員の“やる気”
働きがいを見つけ出すキーワードと道筋

今月の経営マネジメントレポートの趣旨とポイント

 今月の経営マネジメント・レポートは、《総務的発想の新戦略経営シリーズ》第24話として、『いわゆるサラリーマンの働きがい? 経営者が考えるべき従業員の“やる気”』として作成しました。

 褒賞があれば誰でも“やる気”を出すと言えるほど、昨今の人の価値観はシンプルではありません。

 逆に、仮にシンプルでも、簡単に“褒賞を準備”できるほど、容易な経営環境でもないと言えそうです。

 しかし、こんな時だからこそ、改めて“ヒトとしてのやりがい”を考えてみる必要があるのかも知れません。

 そして、できるだけシンプルに“効果”を出す道筋を探って行くべきなのでしょう。

 今回は、そんな“道筋”を見つけ出した事例をご紹介したマネジメント・レポートをご用意いたしました。

 本レポートの内容が、御社マネジメントに少しでもお役に立てば幸いです。

 以下で当経営マネジメント・レポートの一部をご紹介いたしましょう。

娘さんの姿から“従業員の働きがい”を考えた?

1》ある二世経営者に起きた“出来事”

 今月は、やや異例かも知れませんが、いわゆる“サラリーマン”の働きがいを考えた二世経営者の方のお話をさせていただきたいと思います。

 そこには、組織経営や制度構築の“基本”のようなものがあるように感じるからです。

 ご紹介する二世経営者は、生活雑貨を製造するA社の社長なのですが、最近、一つの“出来事”に出合いました。

 それは、百貨店に就職した入社7年目の娘さんが、今年、ヨーロッパにお菓子の買い付けに出かけることから始まったのです。

 娘さんの初めての“大仕事”に、社長一家は大騒動になったのだそうです。

2》海外出張準備騒動?

 『西ヨーロッパのお菓子はたくさん出回っているから、オーストリアやハンガリーなどの中部ヨーロッパを回る』と意気込む娘さんに、社長は心配でしかたがなかったそうです。

 第一、お菓子選びとは言え、業者との“交渉”に行く訳ですから、『うちの娘にそんな大役が務まるのか』という危惧が頭から離れません。

 それでも一ヵ月にわたる“準備騒動”の後、娘さんは10日間の出張に旅立ちました。

 社長が、“サラリーマンの働きがい”を感じたのは、そんな“突然静かになった夜”だったのだそうです。

3》なぜそこまで働くのか?

 この一ヵ月、娘さんは家に帰っても、ゆっくり休んでいる風がありません。

 日によっては、徹夜していたかも知れません。

 『会社では残業ができないから』と、仕事を持ち帰っていたのです。

 サービス残業が問題になっている昨今、『なぜ娘はそこまで働くのか』と、社長はふと考え始めたわけです。

 そして、『うちの従業員はこんなに働いているだろうか』と、自分の会社にまで考えが及びました。

 社長自身は二世経営者で、他社で勤めた経験は、学校卒業後二年間だけですので、サラリーマン感覚は、当初、想像もつかなかったそうなのです。

働きがいを促すキーワードを探してみたら…

1》キーワードは“任された”

 社長は、娘さんとの“一ヵ月騒動”を思い出しながら、最もたくさん聞いた言葉を探していました。キーワードです。

 すると、その言葉は、“任された”ではなかっただろうかと気付いたと言います。

 百貨店の地下で行う“お菓子のイベント企画”を任された、お菓子選びを任された、海外出張を任された・・・、とにかく『任された』と言う時の娘さんの顔が、本当にうれしそうだったのを思い出すのです。

 ただ、『予算は任されていないのだろう?』と嫌味を言うと、

 『当たり前よ。(社長の)パパとは違う!』と言い返されました。

2》自分とは違うのか?

 その言葉を思い出した時、逆に『本当に違うのだろうか』と、社長は思い巡らせ始めたそうです。

 そして自分自身も、今は亡き先代から“任された”時の気持ちを思い出していました。

 社長が初めて“任された”のは、カラフルな土鍋の販路開拓でした。

 それまで土鍋と言えば、無地を基調とした“渋い”ものでしたが、A社は花柄や幾何学模様の土鍋を“開発”したのです。

 まだ、インターネットがあまり普及していない頃だったので、テレビや雑誌に出そうな料理の先生や飲食店に、鍋を配って歩いたのを思い出すそうです。

3》先代が認めてくれた瞬間

 あの時は、先代に『どんなにたくさん鍋が売れても、お前が使った宣伝広告費は回収できない』と叱られました。

 しかし、その“無理な活動”が、土鍋以外の分野でも、その後徐々に、全国のホームセンターや百貨店との取引開始につながるのを見て、先代も社長を認めてくれるようになりました。

 先代が“知らない”世界の開拓に成功すると、後継者は案外早く“経営の中核”になり得るものなのだそうです。

 しかし、社長はその後の成功よりも、『初めて仕事を任されたうれしさが忘れられない』と言われます。

続きはレポートの中で

 この話は、次のように展開されていきます。

  • 従業員に仕事を任せるイメージがわかない?
  • 従業員に仕事を任せる道筋が見えてきた!
  • 従業員の意見から生まれたプロジェクト

 従業員から意見を引き出し、仕事を任せながらやる気を育む工夫について述べてあります。

 続きはレポートをダウンロードしてお楽しみ下さい。


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