常陸獅子彫刻伝修館では、獅子頭の彫刻技術教室の開催と獅子頭の販売・修理・複製を受け賜ります。

プロフィール

常陸獅子,常陸獅子彫刻伝修館会長の櫻井光保です。

 30歳のころから藤枝英夫氏に弟子入りし、4、5年修行を積んだ後に独立、40年以上常陸獅子の製作に取り組む職人としての顔をのぞかせる一方、高校で教鞭をふるわれていらっしゃった経歴もある知識人です。現常陸獅子彫刻伝修館会長。

常陸獅子を製作されるきっかけ

石岡周辺では、おまつりが好きな人が多く、一家にひとつ獅子が欲しかった。自分も欲しくて職人に教えを請い自分で製作したことから始まりました。昭和50年初めのころから始まり藤枝英夫氏に師事し、それから製作40年を超え今も取り組まれております。

製作現場

地元の桐を使い、パーツごとに型をつくり貼り合わせていきます。その後、のみやナイフで彫っていき、やすりをかけて磨いていきます。その後、塗りの工程を何度も塗り直すことできれいな色が出来上がり、仕上げに入っていきます。漆を塗り、金箔を貼り、馬の毛、耳をつけ、獅子の魂の目を入れて、厳かな力強い常陸獅子の完成です。

製作へのこだわり

よく教室の生徒に行わせることで、現物を見て同じように彫らせてみて、その次に彫らせるときは写真を見ながら彫らせてみることをされていらっしゃいます。全て、最初から最後まで自分で考えて製作してみることが自分の力になる、それが本当の力になるということにこだわりを持っていらっしゃるそうです。

獅子の作り方,茨城県石岡市に住む、常陸獅子彫刻伝修館会長の桜井光保です。 茨城県郷土工芸品の常陸獅子を制作している、常陸獅子彫刻伝修館会長の櫻井光保です。 獅子制作方法,獅子頭,常陸獅子彫刻伝修館会長の櫻井光保です。

製作における工夫や苦労話

漆の塗り方、金箔の貼り方、舌の付け方など先生からの教えなしに自らが研究されて身につけてこられました。例えば、会津の漆、輪島の漆、井波欄間の彫刻を本場の職人のもとへ学びに行き、技術習得の努力をされて来られました。

今後の展望について

若手伝承者の技術育成に努め、悠久の時を経ても常陸獅子の伝統が永く続くようにさらなる販売拡大を目指していきたい。製作は写真があれば彫ることができるし、技術者の将来のためにも全国に向けて「常陸獅子」の宣伝をしていきたい。

常陸獅子彫刻伝修館会長の櫻井光保です。茨城県郷土工芸品の常陸獅子を販売しています。

常陸獅子彫刻伝修館インフォーメーション

項目内容
会長櫻井 光保
連絡先TEL:090-3227-7531
所在地茨城県石岡市石岡2747-5
NPO法人常陸獅子彫刻伝修館
ホームページhttp://www7b.biglobe.ne.jp/~densyuukan/index.html
営業時間AM9:00~PM17:00
定休日毎週日曜日・祝日

アクセスマップ

NPO法人 常陸獅子彫刻伝修館:茨城県石岡市石岡2747-5

サブコンテンツ

取材編集者からの後記

石岡で製作される獅子は一見同じように見えるがみんな表情が違っており、同じものはないとおっしゃる櫻井伝統工芸彫刻師。 また、後世に獅子頭の彫刻技術を残すべく、常陸獅子彫刻伝修館というNPO法人を立ち上げられ、その活動の一環で茨城県内に6か所の教室があり、毎週1回のペースで製作の指導に携わっております。お弟子さんは全て合わせると500人くらい抱えていらっしゃいます。一番遠い方は横浜市から通われていらっしゃる方がおり、櫻井先生の求心力が伺えます。 櫻井先生は明治時代から脈々と受け継がれてきた「常陸獅子」の伝統を忘れずにさらに自らの技術を今日もまたお弟子さんや生徒さんに伝承・指導をされていらっしゃいます。 次回の「石岡のおまつり」を楽しみにしつつ伝統工芸の技術を伝承をお祈りしていきたいと願うばかりです。

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