コモリ食品のご案内
霞ヶ浦の東側水域にある湖、北浦。この豊かな水源のほとりで、コモリ食品は鯉の養殖から加工までを営んでいます。平成元年から始めた「鯉のうま煮」は県を代表する「うまいもんどころ」認定の食品として、全国各地から注文が集まるヒット商品です。
コモリ食品の会社沿革
霞ヶ浦・北浦では昭和40年頃に鯉の養殖が始まりますが、その頃にコモリ食品の創業も農家兼業で養殖業をスタートさせました。昭和56年に先代の喜一が亡くなり、現在の代表である小森喜幸が跡を継ぎました。そして、平成元年7月23日(牛の日)に「コモリ食品」を設立し、活魚販売に加え、食品加工を開始しました。
コイヘルペスの影響で休業状態に
順調に見えた鯉の養殖に大打撃を受ける事件が起こります。平成15年に流行した「コイヘルペス」です。これにより養殖の自粛、流通の凍結、そして平成16年には大切な鯉を全量処分するまでに至ります。風評被害にも苦しみ、何を作っても売れない苦しい時期が続く中でも商品開発や販促分野への考えを更に深めていきました。また、天然鯉を採って、エサを与えて仕立てた、「仕立て鯉」とヘルペスに耐性がある「試験鯉」で食品業を継続しました。
養殖業の解禁と地域資源活用事業の認定
平成21年4月に養殖業が解禁となり、養殖業を再開しました。同年5月には地域資源活用事業の認定を受け、新商品の開発により着手しました。現在、鯉寿司や鯉ようかんを販売しています。
コモリ食品の鯉の養殖
水田を利用したいけすで鯉の卵を孵化させて稚魚を育てます。
コモリ食品の目の前は北浦。そこに作った専用いけすで、丹精込めて鯉を育てます。鯉が十分に育つまでには、採卵から2~3年。この間、一日たりとも気を緩めずに面倒を見ます。
加工前は一週間程度、酸素豊富な水槽でしっかり臭みを抜き、鯉の体質改善を継続的に進めながら、安心・安全な鯉を育てています。
鯉の養殖へのこだわり
毎日酸素濃度をチェック
季節や天気、水温、また風向きでもデリケートにいけすの酸素は変化するので、毎日水中の酸素量を計測し、酸素量に合わせてエサの量を調節しています。長年の経験に基づき、水の様子に柔軟に対応して管理しています。
臭みを抜くことに徹底
独特のクセが敬遠されがちな鯉ですが、コモリ食品では鯉の臭みをしっかり抜くことを徹底しています。加工前は7日から10日程度、酸素豊富な水槽でしっかり臭みを抜き、鯉の体質改善を継続的に進めながら、安心・安全な鯉を育てています。
また、鯉を加工する際に口から水を流し込み、少しの老廃物も残さないよう腹の中を丹念に洗います。
コモリ食品を代表する大鯉のうま煮
甘すぎず、辛すぎず、ちょうどいい味わいと評判のコモリのうま煮。白いごはんにぴったりの人気商品です。時間をかけてじっくり煮詰めているから旨味も栄養もぎゅぎゅっと凝縮。DHAやアミノ酸が豊富でお子様やご老人、妊婦の方にもおすすめです。レンジで二分ほど加熱すれば立ち上る甘い香り。鯉の美味しさを広く知ってもらいたいです。うまいもんどころの認定商品です。
地域資源認定計画で開発した鯉寿司
濃厚でうま味たっぷりのタレで焼き上げた鯉の照り焼きを、茨城県コシヒカリを使用したシャリで押し寿司にしました。
開発は試行錯誤の連続で諦めようとも思いましたが、照り焼きにしてみたところそれが大成功。
サバ寿司にインスパイヤーされ、押し寿司にしました。高級感が出るようにデザインにもこだわりました。
鯉の美味しさをもっと広めたい
「コモリ食品の鯉は霞ヶ浦の自然が生んだ強さと旨味をたっぷりと蓄えています。丹精込めて育てたコモリの鯉を食べて、鯉のように美しく、たくましくなってほしいです。」
「愛情込めた鯉ですから、なるべくすべて使おうと思っています。そのために、新商品開発には力を入れています。また、霞ヶ浦・北浦という素晴らしい資源を最大限に生かすために鯉以外にもワカサギや小エビなどの加工食品を扱っています。」
ここでしっかり臭みを抜きます【動画】
【撮影の為網を揚げています】
会社概要
項目 | 内容 |
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会社名 | コモリ食品 |
代表者 | 小森 喜幸 |
所在地 | 〒311-2115 茨城県鉾田市中居330 |
連絡先 | TEL:0291-39-3241 FAX:0291-39-6622 |
営業時間 | 9:00から17:00 |
定休日 | 日曜日 |
従業員数 | 7名 |
URL | http://www.komori-koi.jp |