茨城県を代表する納豆や常陸秋そば。そして、歴史ある酒造が何軒もあります。県北地域には、伝統工芸品のかな料紙・雪村うちわ・西ノ内和紙などがあり、伝統技術が受け継がれています。また、笠間焼は全国の陶芸ファンに愛されています。
県全域 | 県北エリア | 県央エリア |
常陸秋そば
品質日本一とも呼び声も高く、県の奨励品種である「常陸秋そば」。1978(昭和53)年、旧・金砂郷町の在来種から選りすぐりの種を選抜して育成された「常陸秋そば」は、粒ぞろいで品質が優れている。そば独特の香り、風味、甘みがあり、全国の有名そば職人から高い評価を得ています。
納豆
大豆全体では全国第11位ですが、納豆用大豆に限ると北海道に次いで全国第2位の生産量を誇ります。他県に比べて小粒大豆の生産が多いことが特徴です。茨城県の小粒大豆の代表といえば、茨城県の育成品種「納豆小粒」。糸引きが良く、独特の口当たりと風味を持つ納豆になります。古くから納豆生産が盛んな茨城県には、地元ならではのおいしい納豆がたくさん揃っています。
ピュア茨城
平成15年からスタートした純茨城の酒『ピュア茨城』は、茨城県初の酒造好適米「ひたち錦」と茨城県産の酵母を使い、参加蔵がそれぞれの水と技で、たっぷりと手を掛けた個性豊かな純茨城の酒を造り出しています。
醤油
土浦にほど近い筑波山周辺は、醤油の原料となる良質の大豆・小麦が採れ、これを原料として造られた醤油は江戸にも運ばれ「ひたちのもの」と呼ばれ珍重されておりました。醤油のことを「御下地 おしたじ」ともいうのは常陸の国(現在の茨城県)で生産された醤油が美味しく評判がよかったので「常陸(ひたち)の国の醤油」、「お常陸 おひたち」が転化したものと言われています。又、醤油の異称「紫 むらさき」は筑波山の雅名「紫峰」「紫山」を語源とする説がこの地方では有力です。
かな料紙
書道のかな文字を書くための用紙をかな料紙といいます。平安時代に生まれた優美なかな文字を「かな料紙」に書いてみるとそれは本当に文字の美しさがより引き立ちます。美しさがいっそう引き立つのは美しいかな文字もさることながら、装飾された和紙が美しさを引き立たせます。
雪村うちわ
常陸太田に伝わる雪村うちわは、室町時代の画僧 雪村がうちわに墨絵を描いて檀家に配ったのが始まりと言われています。竹から作るうちわは全て手作りで和紙は常陸大宮市の西ノ内和紙を用いて、絵柄には雪村ゆかりの図柄のほか、水戸八景などがあります。
西ノ内和紙
常陸国における紙の歴史は古く、8世紀ごろから行われていました。 江戸時代には、水戸藩の奨励のもと、専売品として重視され、「大日本史」の用紙や江戸へ卸されるブランドとなりました。水戸黄門でおなじみの徳川光圀が西ノ内地区から出る紙ということで「西ノ内紙」と命名し、かつて水戸藩の専売品として江戸に販売し藩の資金調達に役立ちました。
茨城県産ほしいも
ほしいもは江戸時代に静岡県で蒸して切って干すという製法で誕生したといわれています。保存食として重宝され、日露戦争では、野戦食に用いられ"軍人いも"とも呼ばれていました。
茨城県では那珂湊で生産が始まり、農閑期の副業として定着していきました。
笠間焼
江戸時代から続く「笠間焼」は、関東随一の歴史と伝統に新たな技法が加わり、いまに生きる焼きもの。笠間粘土の生み出す独特の渋さとぬくもりが、全国の陶芸ファンに愛されています。
水府提灯
水府提灯は、江戸時代に下級武士が自らの生活を支える手段として、内職に取り入れたのが始まりと伝えられています。また、水戸藩領内には、西ノ内和紙と呼ばれる丈夫で水に強い和紙の産地があったことが背景にあります。