税務と会計の基礎知識 小野瀬税理士の講演【第2回い印経営塾】
【小野瀬税理士】
5月25日に開催された第2回い印経営塾は小野瀬税理士を迎えて、税務と会計の基礎知識について講演していただきました。
ページ上部では小野瀬税理士の講演動画、ページ下部では講演内容をまとめたレポートとしてご報告致します。
小野瀬税理士の講演動画
以下の第2回い印経営塾 小野瀬税理士の講演動画はYoutubeの限定公開にしています。Youtubeで検索しても見ることは出来ず、動画の視聴はこのページのみになります。
小野瀬税理士による会計説明1
小野瀬税理士による会計説明2
小野瀬税理士の『税務と会計の基礎知識』レポート
今回の小野瀬税理士の『税務と会計の基礎知識』を以下にまとめました。
講演の流れ
次のような流れで精巧なレジメをご用意の上、お話を進めていただきました。
下記の『税務と会計の基礎知識レジメ』をクリックするとレジメを確認することができます。
- 税務と会計の関係…会計が基本(基礎)
- 会計帳簿組織…会計で用いる帳簿の体系
- 簿記の基本的考え方
- 会計処理の原則的な考え方
- 収益の計上時期…まず収益を認識する。
→ 売上の把握 - 費用配分と収益費用対応
→ 次に収益に対応する費用を抜き出す。
- 収益の計上時期…まず収益を認識する。
- 証憑書類=原始資料の揃え方
①会計と簿記の概念
財務と会計の関係は会計が基本であり、税務は最終的に行うことです。従って日常的な会計の処理をきちんと行っていただきたいと思っています。農業は他の事業と同じで、資金を投入し、農産物を栽培・育成等し、それらを販売して資金を回収する、それを反復継続する繰り返しです。ということは、これらの事業を数値化して計測しなければ、経営も成り立たないし、何がどうなっているのかわからないことになります。事業の一連を数値で置き換えて計測する作業が「会計」であり、その計測方法のルールが簿記なのです。
②記帳シート(損益計算書・貸借対照表)について
簿記のルールに則った記帳シート(損益計算書・貸借対照表)の作成は、今やパソコンで簡単にできますので、是非やってみてください。
③月々の会計処理をきちんとやる
月々の会計処理をきちんとやることは、農業を経営として考え、数値として捉えていくことです。その結果として、実績と投資や拡大計画に繋げていく重要な要素になります。
④いくら儲かったかを知るためには
一定の期間内にいくら儲かったかということを知るためには、具体的な財産である現金の増減、普通預金の増減、売掛金の増滅、あるいは負債である買掛金の増減、未払金の増減等の財政状態を明らかにすればよいということになります。
『受講者の声』
会計や税務というと堅苦しい感じと、何をどうしたらいいのか雲をつかむような感覚もあったのですが、今回の講習はとても聞きやすく、理解が進みました。まず取引は記録として残す必要があるので、銀行口座を通して記帳し、なるだけ現金取引を減らすということは実践できそうなので取り組もうと思います。
また会計とは、資金を投入し、農産物を栽培・育成等し、それらを販売して資金を回収する。その反復継続する行為が事業ということですが、その実態の記録が会計であり、問題点の把握や良い点を伸ばすためにも重要であることが分かりました。
【第3回経営塾開催予定】
- 日時 平成27年6月23日(火)16時~
- 場所 い印大会議室
- 講師 株式会社Tedy 林 俊秀 代表
- 参加費 1,000円