須藤本家(茨城県笠間市)は、日本で初めて生酒を出した蔵元です。

須藤本家のご案内

茨城県笠間市の須藤本家の案内です。平安時代から850年以上の歴史をもつ、日本最古の蔵元です。

茨城県のほぼ中央笠間市に位置する須藤本家は、平安時代から850年以上の歴史をもつ、日本最古の蔵元です。 酒造りはすべて契約栽培米、伏流水。伝統製法はそのままに近年では、インターナショナルワインチャレンジ(IWC 国際ワイン・コンペティション)などでも受賞を得るなど、国際的にも評価が高く、酒質もとても柔らかで透き通った透明感抜群のお酒に仕上がっています。グレードは最低、純米吟醸以上で純米や本醸造等はございません。しかしこれが「郷乃誉」こだわりと一貫した上質な雰囲気を醸しだすのでしょう。日本酒の近未来を予感させる世界基準の酒。茨城県を代表する蔵元です。柔らかい味わいと中心となる酸味、立ち上る香りは絶品です。是非お試しください。

須藤本家の家訓『酒・米・土・水・木』

酒 sake

 良い酒は良い米から、良い米は良い土から、良い土は良い水から、良い水は良い木から、良い木は蔵を守り酒を守る。収穫後5か月以内の新米に拘った純米吟醸、純米大吟醸のみです。自分たちの目で見える米を使用しております。醸造用アルコール添加したお酒は使っておりません。

米 rice

 今までに非常に多くの米作りを試みてきました。美山錦、五百万石、山田錦、山田穂(山田錦の母親)、日本晴、キヌヒカリ、八反、雄町、渡船(茨城県の酒米)等々。 この中で最終的に残ったのは美山錦、五百万石、山田錦、山田穂、日本晴の五銘柄です。 そして、今はこの五銘柄のほかにもう一つ、今から2000年前の古代米が加わりました。正確には紀元元年から紀元前400年前の米です。

茨城県笠間市にある須藤本家です。家訓は酒・米・土・水・木

土 soil

 良い米は良い土があってはじめて良い穂を結ぶことが出来るわけですが、その土質が極めて重要で、良い土を育てるには大変長い年月を要します。次元は異なりますが、人間と同じように体質改善を行おうとすると1年、2年という短いタームではとても不可能です。緑の多い日本では 田圃、畑、山、雑木林(最近は少なくなりましたが)等々があまりにも恵まれすぎているためか、 その有り難さをつい忘れがちですが、それぞれの良い土壌を得るためには少なくとも10年、15年、20年という年月が必要になります。

水 water

 水はすべて伏流水です。外井戸が一つ、内井戸が二つ、嘗ては外井戸がもう一つあったそうです。 水質・水量共に安定しており、かつてはご遠方の蔵元さんまでが大吟を仕込むために水を取りに見えました。私は水が酒造りの要だと思っております。酒造りにおける酒質への寄与率からすると、米ではなく、まず水の寄与率が最も高く、次いで酵母、そして米です。もちろんどれが欠けても良いというものではなく、全て納得できるものが揃わなくてはなりませんが、強いて優先順位をつけるとすれば上記の順だと思っております。

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木 tree

 お客様から「森林浴ですね」と仰って頂くように、鬱蒼とした欅の木に囲まれています。 太い木々の間からは春には春の風が、初夏には初夏の風が清々しい緑の香りを運んでくれます。 酒蔵を取り囲むように育っている欅の木は、蔵を夏の暑い日差しから守り、蔵はその土蔵によって日本酒を守ってくれます。欅の木は正に日本酒にとっても森林浴なのです。

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取り扱い商品

郷乃誉(純米吟醸)

ほんのりとクリームのような香りがし、口に含むと優しく優しく甘さが広がる。広がった後での酸が印象的。食材の味を引き出した和食と相性が良いようで、須藤本家酒造の代表的銘柄。

霞山(純米吟醸)

若干の果実香、ほんのりと酸味、優しく穏やかな甘さを感じます。山田錦の良さを十分に引き出していて、ソフトで上品な日本酒。脂ののった刺身とも相性が良いようです。食中酒としても最適! それでいてお酒だけでも楽しめる頼もしさがあります。

山渡(純米大吟醸)

ほんのりとした梨の香りが印象的で、さらりと清楚、それでいて米を感じさせる味。さらさらと喉を通りすぎていくような感じ。酸がしっかりとしていて、やや辛口に感じます。お当店勧めの1本!食前酒や、食材の味を活かした和食によく合います。

花薫光(純米大吟醸)

強烈な香りがまず最初の印象。みずみずしい梨や、甘みの強いリンゴを割ったときのような香りがし、しっとりとした旨みが強く、キレがありすっきりと飲みやすい。

山桜桃(純米吟醸)

純米醸造酒のまろやかな呑み口!クリームパンのような香りに米の香りが混じり、しっかりとした存在感があります。味わいが深くどっしりとしたボディーは、濃い味の料理や脂肪の高い料理にも合うようです。

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会社概要

項目内容
会社名須藤本家 株式会社
代表者須藤 悦康
連絡先TEL: 0296-77-0152
FAX: 0296-77-4628
所在地茨城県笠間市小原2125
見学時間AM10:00~PM15:00(要予約)
定休日土日

アクセスマップ

須藤本家 株式会社

サブコンテンツ

取材編集者の後記

須藤本家の須藤源右衛門社長

 取材後にお土産用のお酒を購入しようと悩んでいたときに、須藤社長から山桜桃(ゆすら)を薦められました。山桜桃はお魚との相性がいいという話をお聞きし購入してみました。家に帰ってさっそく頂きましたが、須藤社長の仰る通り相性抜群でした。もし、どれを購入しようか悩まれた場合は相談してみるのをお勧め致します。

須藤本家さんは創業からなんと873年(2014年現在)日本一古い清酒蔵です

 「良い酒は良い米から、良い米は良い土から、良い土は良い水から、良い水は良い木から、良い木は蔵を守り酒を守る」という酒が生まれる基本中の基本でありながら、実に深い意味を持つ家訓だと感じました。 日本の歴史に育まれた日本一古い清酒蔵の銘柄は、今や、アジア、アメリカ、ヨーロッパと世界に羽ばたき、見事な「伝統文化大使」となっています。まさに日本が世界に誇る名酒です。

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