
相手の立場に立つことの気付き
以下の話に接してなるほどと思いましたので、ご披露します。
(ここから)
心理学で「自立する」「大人になる」とは、「相手には相手の考え方や事情があり、相手は、私の思い通りになる存在ではない。おたがいの違いを受け入れあっていこう。」という心理状態になることだそうです。
つまり「相手の立場に立つ」ことができる状態です。
あるお医者さんが講演をした時の話です。
その方は、子宮ガンの権威であり、講演テーマも「子宮ガンとその発見」だったそうです。
聴衆はほとんどが女性です。
そのドクターは、スライド映像などを見せながら、
「スライドをご覧下さい。このように、子宮ガンは子宮の入口にできることが多いのです。」と説明しました。
講演が終わって、控え室に一人の女性がやってきたそうです。
その女性は言いました。
「先生は講演の中で、スライドを指差して、子宮ガンの多くは、子宮の入口にできるとおっしゃいましたね!」
「はい、言いましたよ。スライドで見せましたように、子宮ガンの9割は、子宮の入口にできるのです。」
「先生は入口とおっしゃいますが、私は、あのあたりは出口だと思っておりました。」
これを聞いた瞬間、そのお医者さんは愕然としたそうです。
「私は今まで、あそこは入口だと思っていたが、一方的なものの見方をしていた! 男性の立場から見ればあそこは入口だけど、女性の立場から見ればあそこは出口だったのか!」
愕然とする医者に、その女性は言ったそうです。
「では先生、これからは『出入口』と呼ばれてはいかがですか?」
さて、その後「出入口」と呼ばれたかどうか知りませんが、いずれにせよ、私達は、自分の立場から見てしまうことが多いようです。
作家の遠藤周作さんがご存命の時の話です。
遠藤さんは、ある時、次のような気付きを得たそうです。
「そうか!私の目から見れば、私の人生の主役は私で、妻は登場人物であるけれど、妻の目から見れば、妻こそが人生の主役で、私の方が登場人物にすぎないのだ!」
奥様を理解できた瞬間だったそうです。
「理解する」は英語でunderstandです。
under(下に)stand(立つ)・・・・・「下に立つ」という意味です。
私達は、自分が上に立って、自分の立場から相手を見ることをしがちですが、自分が下に立って、相手の立場になってみて、はじめて相手のことを理解できるんでしょうね。
(ここまで)
これを読んで皆様はどのように感じましたでしょうか?
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