茨城県はカブトムシ・クワガタムシのパラダイス

 関東平野にある茨城県は筑波山や霞ヶ浦など自然豊かな恵みを受けてたくさんのカブトムシやクワガタムシが元気いっぱいに育ちます。茨城県は大きな山が少なく、平地が多いため、昆虫を採集しやすい雑木林やくぬぎ林に恵まれています。

 また、茨城県はカブトムシやクワガタムシが活発に活動する夏休みの1週間前からお盆くらいまでの時期に大量に採れる好立地な県です。 さらに、しいたけ栽培が盛んなため、その原木の廃材がカブトムシの幼虫のえさになり幼虫を育てます。

このような好条件が揃った茨城県はカブトムシ・クワガタムシの楽園なのです。

株式会社ミタニのご案内

 株式会社ミタニは、茨城県かすみがうら市に所在し、昭和43年にカブトムシ・クワガタムシの仲買(なかがい)として創業しました。現在は仲買さんから成虫を回集し元気な成虫を出荷、カブトムシの卵から成虫までの完全養殖を確立させ安定供給できる環境を整えています。



 昆虫が大好きなお子様のみならず、老若男女どなた様でもお楽しみいただけるようにカブトムシ10種類、クワガタムシ50種類、鈴虫の成虫や昆虫ゼリー、昆虫マットなど幅広い品揃えでご利用いただけます。



ノコギリクワガタです。あごが特徴的です。 ミヤマクワガタです。頭の部分が特徴です。

茨城県で多く採れるカブトムシ・クワガタムシ

 カブトムシ・クワガタムシが多く採れる好条件に適した茨城県でミタニは成長してきました。

 毎年、元気なカブトムシ・クワガタムシが茨城県でたくさん産まれ、成虫へと育っていきます。この茨城県の恵みを全国の昆虫ファン、昆虫を愛する人、昆虫に興味のある人など、多くの方にこの茨城県の恵みを知っていただきたいと昆虫に携わるものとして切に願います。

カブトムシがこちらにやってきます。迫力があります。

ミタニの高品質な昆虫への取り組み

栄養豊富なエサ

 きのこのおがくずを発酵させたものを利用します。栄養豊富なエサは幼虫を大きく育て元気な生体へと育てます。

栄養豊富なおがくずです。

虫の鮮度を守るための適温設定

 活きの良い昆虫をお届けする為、温度管理は細心の注意を払っています。

 虫は暑すぎると弱ってしまうため、虫を弱らせないために温度を下げます。虫は暑くなると羽をばたつかせ、飛び上がろうとします。飛び上がるとエネルギーを消耗し虫の鮮度が悪くなります。そのため、温度を下げて、虫が飛び上がらないようにします。

安定供給するための管理

 冬は幼虫の管理をしており、温度は低く設定しています。その理由は餌の消費を抑えるためです。温度が高いと、活発に動くようになり、餌をたくさん食べすぎて早く成虫になってしまうため、出荷する時期に合わせて成虫になるように温度管理をしております。
 これらの空調の調整によって、元気なカブトムシが皆さんの元へ飛んでいきます。

神立にある倉庫です。ここでは安定供給できるように温度調整をしております。

昆虫プロフェッショナルの仕事

幼虫の病気を見抜く力
 ケース内に養殖されているカブトムシの幼虫は1ケース60匹ほどいますが、1匹が病気になるとそのケース全体に病気が伝染するリスクがあるため、すばやく幼虫の病気を見極めます。

カブトムシ・クワガタムシの数多くの種類を判別する
 国産だけでなく、外国産のものも扱うため、名称もさることながら、取り扱いもプロとして熟知してます。特にクワガタムシの種類は多く、メスは大きさや特徴が似通っているため、判別がつきづらいですが、その区分けをするのもプロの腕の見せ所です。

お客様のお手元に届く時、元気な状態でお渡しできること
 お店に並んだ時でも元気な状態でいられることを目指し、その日に集荷したものをその日のうちに出荷するため鮮度が良い生体をお届けすることができます。

昆虫のことを考え運搬の際はストレスがかからないようにすること
 運搬する際、エサの消費量を予測して適量を入れることやケースの中に杉の葉を入れてやることで、生体同士が衝突することなく、杉の葉に掴まれることができ移動することができるので、ストレスがかからないように工夫しています。

■カブトムシにストレスがたまると・・・■
ストレスがたまると自分自身から熱を発します。熱を発すると蒸れてきて、ケースにいるカブトムシが全滅する恐れがあります。ストレスが強くなると羽ばたいて自分で熱をだすようになり、熱が出ると周りの空気も熱くなるので羽ばたくのを繰り返していくため、どんどん蒸れて弱っていってしまいます。そうならないようにストレスの解消に努めています。

カブトムシの近代的工場のミタニ

 ミタニでは、カブトムシの卵・幼虫・蛹・成虫の完全養殖を行います。

 養殖で産卵できたのは2014年では予定数以上の数が産卵し、2015年は現状の125%以上を目標としており、将来的には扱う生体全ての数を目指しています。

カブトムシの幼虫です。栄養豊富な餌を食べてすくすくと育っています。

 今までは、マットや餌となる廃材を大量に確保ができなかったため、完全な養殖ができませんでした。その対策として設備を整え、おがくずを大量に用意できるようになり、完全養殖ができる体制が整いました。

ミタニの倉庫です。設備を整えました。

 元気の良いカブトムシを安定的に大量に出荷できるように「カブトムシの近代的工場」としての位置づけを確立できるようにしていきます。子供のみならず、昆虫好きの皆さんに向けて、喜んでいただけるミタニを目指します。

 また、養殖の過程で多く生じる幼虫のフンは園芸や畑の肥料として近くの農家さんに利用していただいております。環境を配慮して栄養循環ができるようにしております。お渡しした農家さんからは、特に施肥に手間がかからず、良い作物ができていますと好評を頂いております。

農家さんに好評のカブトムシの幼虫が出すフンの肥料です。

カブトムシ1

カブトムシ2

カブトムシ3

クワガタムシ1

クワガタムシ2

クワガタムシ3

カブトムシ4

クワガタムシ4

クワガタムシ5

会社概要

株式会社ミタニの本社です。

項目内容
会社名株式会社ミタニ
代表者三谷 克佳
所在地茨城県かすみがうら市西成井311-1
連絡先TEL:029-898-3264
FAX:029-840-8164
営業時間午前8時~午後5時
定休日土日祝日(業忙期は日祝日)
従業員数11名
URLhttp://www.e-musi.co.jp/

アクセスマップ

茨城県かすみがうら市西成井311-1

サブコンテンツ

取材編集者からの後記

 先代の三谷静子氏は東京でOLをしておりましたが、昭和42年朝日新聞に掲載された昆虫ブームという記事を読み、そのとき昆虫に関する仕事をやろうとひらめいたそうです。


 東京での仕事は決して悪いものではありませんでしたが、一大決心を決めて仕事を辞めて茨城の地で全国のお客様に茨城の元気な昆虫をお届けしようと今日まで奮闘されて来られたそうです。



株式会社ミタニ代表取締役社長三谷 克佳

 また、現社長の三谷克佳氏(先代三谷静子氏のお婿さん)は大学卒業後、金魚を取り扱う会社に就職しそこではペット業界について時代の最先端を学ぶことができて、そのときの5年間の経験が今に生きているとおっしゃいます。


 このお二人の運命的なめぐり合わせからミタニが生まれ、茨城県からカブトムシやクワガタムシが大量に全国へ出荷されることになり、お子様に限らず、老若男女に全ての人に夏の風物詩として「カブトムシ・クワガタムシ」をご提供してくれています。



 「カブトムシ・クワガタムシ」を見れば今年も夏が来たなあという感じにさせてくれます。
 カブトムシにクワガタムシ、昆虫ケースにマット、ゼリー、のぼり木などを揃えて毎年の夏の時期が楽しみだった、そんな童心に帰りたくなってしまいます。

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