小美玉市の藤田農園さん

茨城県小美玉市の藤田農園、三男の藤田隆史さんです。インドネシアからの研修生もいます。

 小美玉市の茨城空港近くの藤田農園さんは男三人兄弟とお父さん、お母さんも現役バリバリで働いています。家族のほかにはインドネシアからの研修生の方3人が日本の農業を学ぶために働いています。 父親の代からごぼう・じゃがいも・大根などを生産している藤田農園さんは、大型機械を使って作業効率を良くし高い品質を保つために手入れを欠かさないそうです。 (写真は三男の藤田隆史さん)

茨城県のごぼうについて

 茨城県のごぼうのシーズンは9・10・11・12・1・2月と言われていて、8月から9月前半の早取りされたごぼうはごぼうサラダとして出荷されています。秋から冬にかけて取れるごぼうは完熟させると長く保存出来るという特質を持っています。美味しいごぼうは瑞々しいかどうかという点です。 実際にスーパーなどに並んでいるごぼうは形が均一化して店頭に並んでいますが、実際には長さ・形が不均一でも味のほうはまったく変わりません。

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ごぼうの栄養素

 ごぼうには水溶性食物繊維のイヌリンが含まれています。そのイヌリンには利尿効果があり、中国では薬草としても使われていて血糖値の上昇も抑えてくれるので糖尿病にも有効です。ただ水溶性なので水にさらしてアクを取ると栄養が逃げてしまうので、皮を剥かずに土だけ洗って調理するのが栄養素をかなり高くとることが出来る方法です。 また、ごぼうに多く含まれる食物繊維は胃や腸をきれいに掃除し便秘を改善、大腸ガンの予防になり、同時に悪玉の腸内細菌の繁殖を防ぐというのはよく知られています。

藤田農園では畑の状態をリセットしてから種を蒔く

 だんだん気候が暖かくなる5月頃は、雑草が伸びるスピードがとても速いです。そういう時期にも関わらずなぜ雑草が生えていないかというと、種蒔きする前の畑を掘り起す段階でまずいったん畑の状態をリセットにさせます。畑をいったんゼロの状態に作り、それから必要となる肥料を入れていき、種を蒔き育てていきます。

茨城県小美玉市にある藤田農園のごぼう・じゃがいも・大根畑です。

大型農機具を使っても除草出来ない箇所は手作業

 除草作業は機械を使って除草しますが、それでもかなり大変でやはり大型農機具を使っても除草出来ない箇所は手作業での除草になります。藤田農園さんのこだわりはその除草を手を抜かずにやることだそうです。

生産者プロフィール

項目内容
生産会社有限会社 藤田農園
代表者代表取締役 藤田利昭
生産地茨城県小美玉市外之内269-20
ごぼう出荷先石岡中央青果

アクセスマップ

有限会社 藤田農園

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取材編集者の後記

一番苦労している点は大型機械の費用

 藤田農園の三男の隆史さんにお話しを聞くとやはり多くの大型農機具を使用するので人件費はもとよりその費用がかなりかかってしまう。たまたま取材した日の朝にじゃがいもの新しいコンバインが搬入されたそうで見せていただきました。じゃがいもの収穫時期になるとこの新しいコンバインともう一つのコンバインをフル活動させると1日でコンテナ約50個収穫できるそうです。下の画像が約400個のコンテナです。近くで見るとその数と大きさに圧倒されていまいますが、収穫時期にはあっという間に埋まるそうです。コンテナは大人3人が余裕に入れるほどの大きさでじゃがいも約1トン分入ります。

茨城県小美玉市の藤田農園のコンバインです。 このコンテナは大人3人が余裕に入れるほどの大きさでじゃがいも約1トン分入ります。

若社長の藤田利昭さんの展望

 若社長の藤田利昭さんはきちんと当たり前のことを当たり前にするというのが信念だそうです。 『今やるべきことをきちんとやれば無理に大きく事業を広げなくても誰かがその誠意を認めてくれる。』 そう語っていた利昭さんの目には非常に力強さを感じました。 利昭さんは10年後をしっかり見据えていて、もうその準備をしているそうです。その一つとして、もう動き出しているのが藤田さんを中心に小美玉市の若い生産者さんが集まっていかに農業を広めていくか情報交換しているそうです。若い生産者さんのニューリーダーとして引っ張っている藤田農園さんからますます目が離せません。

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