茨城県産のれんこんは日本一
茨城県で栽培されているれんこんは、霞ヶ浦周辺で栽培されています。茨城県全体の生産量は日本一を誇ります。 れんこんは土壌が肥え、水温が高いという自然条件が、おいしいれんこんを育てるといわれていますが、 霞ヶ浦周辺で作られるれんこんはまさに美味しいれんこんをつくるのに適しています。
れんこんの出荷時期と旬
れんこんは、ほぼ通年出荷されていますが、旬は収穫が始まる9月~10月の秋から、最も需要が多い冬です。
輪切りにした時に丸い空洞が並んでいて、向こうが良く見える事から、「先の見通しが良い」という縁起を担いで食べるので、お盆とお正月は特に需要があります。
作付けの時期と方法
普通栽培では、春先(3月から4月頃)に作付けを行います。縦で約1m50cm間隔、横に5mほど離して真っすぐに植え付けていきます。その際に気をつけなければいけないことは、折れないようにそっと優しく植え付けすることです。
ビニールハウスによるレンコン栽培
5月下旬頃より、新レンコンとして出荷するための栽培です。温度7~10℃、生育最低温度15℃以上に保たなければならないので、保温施設が要求されます。ビニールハウスの天井は温度調節のために自動で開いたり閉ったりします。
2月中旬あたりから植え付けが行われます。ビニールハウス栽培も露地の栽培と同様に植え付けは慎重に丁寧に行われます。
田植えのように機械で植え付けはできないので、1本・1本手作業で行われます。
れんこんの品種
主に流通しているれんこんを二つに分けると、関東で多く栽培されている中国種群と在来種群があります。
長年、れんこんを栽培している茨城県小美玉市の小美玉れんこん出荷組合さんの野口組合長にお話しを伺いました。
中国種群
多く栽培されているのは、ふっくらと丸い「金澄(かなすみ)」系や「だるま」系の品種です。茨城県内では、この品種を栽培している農家さんが多いです。肉厚でシャキシャキしているのが特徴です。ちなみに蓮の花は白い色をしています。
在来種群
中国種に比べると細長く少し茶色がかった色をしていて、肉質は粘質でやわらかく味がよいとされています。主に関西地方で栽培されている品種です。蓮の花の色はピンク色をしています。
関西ではポピュラーな泥つきれんこん
泥付きれんこんは主に、徳島県や佐賀県で有名で、関東よりも関西のほうがポピュラーです。
泥が付いているのは、光りや空気から守る保湿の役目を果たして日持ちを良くするためだと言われています。
ただ、泥が付いてない状態で出荷されるれんこんは、日持ちしないのかというとそういうわけではありません。
九州では、台風の影響などで、れんこんの出荷量が減ってしまう場合があります。そうすると泥付きれんこんの出荷量も少なってしまうので、茨城県内でも泥付きれんこんを関西方面に出荷している農家さんもいるそうです。
れんこんの保存方法
保存のコツ
れんこんは田んぼの中にあるため、光や空気に当たったり、乾燥を嫌います。そのため、買ってきた場合やお手元に届いた場合はなるべく早く下のようにしていただくことをオススメします。
生のままの場合は冷蔵庫で保存
節の途中で切れている場合は、穴の中を空気が通らないようにラップで包んで冷蔵庫に入れて下さい。1節丸ごとの場合は、濡れた新聞紙などで包み、ビニール袋に入れて湿気が飛ばないようにして冷蔵庫に入れて下さい。
(泥付きの場合は泥が付いたままの状態で上のようにされると洗いれんこんより日持ちします)
酢水に漬けるとアクが抜け白くきれいに
れんこんは、アクがすぐにまわる食材です。白くきれいにゆで上げたい場合などは、切ったらすぐに酢水に5分ほど漬けるようにしましょう。
れんこんの種バス採取動画
れんこんの植え付け作業動画