
成長感覚ギャップに負けない人材指導法とは?
意外にやっかいな"成長"感覚ギャップ
昨今の風潮に負けない人材指導法とは?
ワン・ツー・ステップと疑似体験法
レポートの趣旨とポイント
今月のマネジメント・レポートは、《成長に一歩踏み出す経営シリーズ》の最終回として、“成長”という言葉の受けとめ方のギャップを考えてみました。
それは“成長”という言葉で、何か新しいことに取り組む“自分”ばかりをイメージして、今現在取り組んでいる仕事で“まずは一人前になろう”という考え方が、現代ではすっかり薄れてしまったように感じるからです。
もちろん、そんな風潮を嘆くばかりに留まるのではありません。
シリーズ最終回として、そうした風潮の中で、今どのように“現場人材と成長感覚を共有する”べきなのか・・・、
そんなテーマに取り組んだ次第です。
本レポートが、御社の経営をお考えの際の一助になれば、幸いです。
地に足がついていない従業員を指導する視点
“成長”という言葉は、以前は“素人が一人前になる”という感覚で使われることが多かったと思います。
そのため、企業の中で“成長しよう!”というスローガンを掲げても、“そうだ、まずは一人前にならなくては…”という共通の思いが育ちやすかったのでしょう。
しかし、現代では“成長しよう!”と言うと『ああ、今の退屈な仕事を卒業して、何か面白いことを目指すのだ』と感じる人材が増えたようなのです。
ただ、そんな人材を“地に足がついていない”と評価するのは簡単ですが、実際に指導するとなると、いったいどんな視点が必要なのでしょうか。
成長という言葉にに込められる、労使それぞれの意味の違いを認識する意味で、今月のレポートをご活用ください。
今月のメッセージ
自己主張をする前に、とにかくまずは“一人前“と認められる必要があるという感覚は、世の中の変化とともに急速に薄れて来ているように感じます。
すべてがスピードアップする中で、長い目で見て“人生に取り組む“気概が保ちにくいからでしょうか。
そんな風潮の中で“成長“という言葉の解釈が、経営陣と従業員の間で、ズレて来ている恐れもあります。
注意したいものです。