部下指導や組織を率いて業務改善を果たすヒントがこのレポートにあります

組織運営に欠かせなくなったチーム単位発想

なぜ従業員は新しい仕事を嫌がるか
良くも悪くもヒトの輪の時代?
組織運営に欠かせなくなったチーム単位発想

今月の経営マネジメントレポートの趣旨とポイント

 今月のHMレポートは【総務的発想の新戦略経営シリーズ】に続く【改めて“ヒト”と“組織”を考えるシリーズ】第2号として、『なぜ従業員は“新しい仕事”を嫌がるか 良くも悪くも“ヒトの輪”の時代?』として作成しました。

 最近では、ベテランばかりではなく、若手社員までもが“新しい業務”を嫌がる傾向があると指摘する経営者の方が増えています。

 それが“時代”なのでしょうか。

 否、少し前向きに考えてみると、“新しい業務”を嫌がる傾向の中に、中堅中小企業としての“活路”が見い出せるようにも思えてきます。

 チームの正しい形成とは何なのかを、事例にまとめたマネジメント・レポートをご用意いたしました。

 ベテランばかりか、新人までもが“新しい業務”に取り組みたがらない傾向を、チームプレイ発想の不足から捉えた話題です。

 本レポートの内容が、御社マネジメントに少しでもお役に立てば幸いです。

 以下で当経営マネジメント・レポートの一部をご紹介いたしましょう。

新分野に取り組みたがらない昨今の従業員

1》“新しい業務”に手を出さない?

 “統計”には、なかなか出てこないことですが、しばしばベテランになると新しいことに手を出さないばかりではなく、最近は“若者”でも新しいことに取り組みたがらないなどと指摘されることがあります。

 そして、その指摘には、かなり多くの共感が寄せられるのです。

 そこで、まず“共感”された皆様のお話のご紹介から始めましょう。

2》信じられない理由で“仕事”を辞退する従業員

 “販売代理店”を統括管理する会社が、新人研修の一環で“飛び込み”セールス体験を企画しました。

 販売代理店が直面する現状を、少しでも“感じて欲しい”という意図です。

 ところが、『すみません。私、飛び込みセールスの経験がないので…』と、ある新人から“真顔”で辞退の申し出があったそうです。

 笑い話のようですが、これから経験を積むという意識よりも、『今の状況で自分にできることを探す』感覚の方が勝つのでしょうか。

 しかし、この傾向は確かに新人に限りません。

 たとえば、30歳後半の経理事務員に、銀行回りを指示すると、やはり、『銀行回りはしたことがないので…』と断ろうとするそうです。

 別の会社では、管理職に抜擢しようとした従業員から、『私は管理職には向いていない』と辞退されました。

3》もっと日常的なレベルでも…

 以上は“極端な例”ばかりですが、もっと日常的なレベルで、

  1. 言われた以外のことはしない
  2. 新しい仕事や顧客への対応を嫌がる
  3. それどころか“仕事のやり方“を変えようともしない

 という従業員の傾向が指摘されることが少なくないのです。

 そこで『この国はどうなってしまったのか』と嘆かれるA社長とご一緒に、“挑戦心を失った”昨今の傾向を考えてみることにしました。

 A社長は、扇子やウチワの印刷から、カレンダーの印刷まで手掛ける“企画印刷”業を営んでおられます。

従業員意識と経営者感覚との想像以上の温度差

1》もっと好ましい“単価”を取るために…

 不況下でも“同業者”の数が減ったからでしょうか。

 A社商品の“需要”は、必ずしも減ってはいません。

 特に2010年の猛暑では、ウチワを“宣伝広告”に使う会社が増え、『結構忙しかった』のだそうです。

 しかし、『十分な“単価”が取れない』のも事実です。忙しい割に収入があまり増えてはいないのです。

 そこで、最近また復活の兆しがある“盆踊りなどの町起こしイベント”や“商店街の活性化”に合わせて、企画商品を製作販売しようということになりました。

2》新規事業は“ヒト”で最も苦労する?

 その企画では、ウチワやポスターの印刷に留まらず、Tシャツや浴衣、あるいは“のれん”など、様々な“布印刷”も必要です。

 企画商品で、“少ロット多品種”になるため、なかなか外注先も見つかりません。

 そこでA社は、布ばかりではなく、様々な素材に印刷できる小型の機械を購入しました。

 ところが、従業員の中で、この新しいプロジェクトを『私がやる』と手を挙げる人はいなかったのです。

 それどころか、新規部門では“残業が多い”として、不満を漏らす従業員も出始めました。

 今では外部から人材を引き抜き、その特殊印刷部門を“子会社”にして、その人材に“仕事を任せている”そうなのですが、そうなるまでの経緯に、“考えさせられた”ことがあるのだそうです。

3》“新しい仕事”への抵抗感が理解できない

 A社の社長は当初、“新しい仕事”に取り組む時の“従業員の抵抗感”が理解できなかったと言われます。

 たとえば、盆踊りの主催者である商店街の組合でも、従来顧客の一般企業でも、自社の商品や企画を売り込むという仕事自体は変わりません。

 印刷業務にしても、紙に印刷するのも布に印刷するのも、多少の差はあれ大きな違いはないでしょう。

 “新しい仕事”と言われる方が、むしろ“驚き”なのです。

 しかし、実はその奥に“問題”がありました。

続きはレポートの中で

 この話は、次のように展開されていきます。

  • 改めて気付いた“人の輪”で働く従業員の傾向
  • 複雑な環境ゆえに“人の輪”が貴重な現代事情
  • 今後の組織運営に不可欠な“チーム単位”発想

 チームを機能させなければ個人も機能しない点と、チーム単位の発想が重要になる点について述べてあります。

 続きはレポートをダウンロードしてお楽しみ下さい。


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