会長挨拶(平成21・22年度 鈴木幹久)
平成22年度 磐城高校野球部OB会の会長を務めます鈴木幹久(9回卒・後援会会長を兼務)からご挨拶を申し上げます。
歴史と伝統を後世に
福島県立磐城高等学校野球部は学校創立から10年後の明治39年に創部され、以来、平成18年を以って創部100周年を迎えました。
この間に800名近くのOBを送り出し、地元は勿論のこと全国各地で地域社会に貢献し、成果を上げております。
このように輝かしい歴史と伝統を築くことができたのは関係者並びに地域の多くの皆様の物心両面にわたるご支援とご協力、ご声援の賜物であり、深く感謝申し上げる次第であります。
平成18年には、100周年を記念して記念誌「白球の軌跡」を発刊することができ、誠に意義深く感慨深いものがあります。
創部以来100年を超える年月において、野球部事業にご協力いただいた学校をはじめ関係各位の皆様には心から感謝申し上げます。
先輩たちが一世紀にわたり歩んできた野球部の歴史を振り返るに、練習道具すら満足にない時代に野球の真髄を求めること、併せて学問を追及しなければならなかったことは、容易なことではなかった、と想像しているところです。
先輩諸氏の汗と涙にまみれた努力が基礎となり、それを受け継いで、現在の磐高が文武両道校といわれる伝統が出来上がりました。
昭和38年の夏には、念願であった甲子園への出場を勝ち取り、以来、昭和46年の夏の甲子園準優勝を頂点に、春・夏計9回の甲子園出場と実績を重ねてきました。
先人の努力を振り返り、後世に引き継ぐことが、現在のOB会員の務めであり、思いでもあります。
我々同じ釜の飯を食った仲間同士が、苦悩と歓喜の世界を体験した思いを忘れず、思い出の記録としてだけでなく、その足跡を後世に残していこう、と「白球の軌跡」発刊に至りましたが、その精神は脈々と引き継がねばならないと強く念じております。
現役野球部員にとっても大きな励みと自信になって欲しいと、OB一同も社会人としての努力を継続しているわけです。
男子校から男女共学へ、そして生徒数が減少し、部員数も昔日と比べ減少している現状を踏まえ、もう一度、磐高野球部がどうあるべきかを問い直してみることも大切だと考えております。
時代は野球だけの人物を欲していないようです。
現役諸君、そしてOB諸氏には是非とも野球を通じた人間形成を大きな目標としていただきたい。
そこにこそ、甲子園を目指す真の価値があるのではないでしょうか。
磐高のすべての分野の活動は同窓会あげて期待するところでありますが、その柱が野球部であろうかと思います。
本校野球部が新たな歴史と栄光を目指し、一層躍進することを祈念するとともに、関係各位の皆様におかれましては、今後とも変わらぬご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げ、ご挨拶といたします。
磐城高等学校野球部OB会会長
鈴木 幹久
2010年03月24日
カテゴリー:磐城高校野球部OB会案内