会長挨拶(平成23・24年度 大平清美)

平成23・24年度 磐城高校野球部OB会の会長を務めます大平清美(新20回卒)からご挨拶を申し上げます。
「文武両道の磐高野球部をもう一度」
この度の総会にて、磐城高校野球部OB会の会長を仰せつかりました、大平清美(新20回卒)と申します。大役を仰せつかり、身が引き締まると同時に、偉大なる先輩諸兄の襷を受けることに責任の重さを感じているところでございます。
さて、平成23年3月11日に発生しました未曾有の大震災は、当地の福島県を始めとし、宮城県、岩手県、そして北関東の東日本地域一体に大きな爪痕を残しました。
また東北地方太平洋沖地震以降、頻繁に余震に見舞われ、とても不安定な状況が続きました。
このたびの大災害に際しまして、亡くなられた多数の方々のご冥福を祈念し、謹んでお悔やみ申し上げますとともに、罹災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
マグニチュード9.0という未曾有の大災害に対して、発生直後から、OB各位より安否を気遣うお見舞いが寄せられ、皆様の温かいお心遣いに対しまして、改めて心より厚く御礼申し上げる次第です。
震災直後の事情は、陸路・海路ともに交通網が寸断され、いわき市は苦しい状況でした。
津波の甚大なる影響は目を覆うばかりで、沿岸部、小名浜から久之浜の各地においては、いまなお避難を余儀なくされている方もいらっしゃいます。
さらに、福島原発事故により、日常生活への影響は深刻さを増し、一時はどうなることかと大きく懸念されました。特に輸送燃料であるガソリン不足は、一時地域全体で運輸に支障をきたしましたが、今は日常を取り戻しております。
このような状況ではありますが、復旧・復興に向けて、少しずつ歩みを進めているところでございます。福島県復興の象徴には『文武両道の磐高野球部を復活させることである!!』との声をいただきます。
我が磐城高校が甲子園に出場することが、いわき市をさらには福島県を盛り上げる糧になってくれるということですが、まさに然りと厳粛に受け止める次第です。
確かに我が磐城高校でなければ、みなに勇気を与えられないでしょうし、熱狂を誘うこともできないことでしょう。
当野球部も平成7年の出場を最後に甲子園から遠ざかっているとはいえ、あの夏に発せられたエネルギーは、今も不滅であり、その復活を信じて下さるファンの方が全国に多数存在します。
OB各位にあっては、母校磐高野球部甲子園出場に向けて力を結集させていただきたく、切にお願いするものです。
皆の力で現役を支援していただければ幸いに存じます。
原発事故の影響により、現役も大変厳しい状況の下で練習をしております。
OBそれぞれも苦しい状況であると思いますが、心を一つに歯を食いしばって努力をすれば必ず報われるはずです。日は昇り、朝は必ず来ます。
被災地の一日も早い復旧と、地域生活の正常化、そして復興を目指してOB会の執行部が一丸となって取り組んでまいります。
今後ともみなさまのご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
磐城高等学校野球部OB会会長
大平 清美
2011年11月13日
カテゴリー:磐城高校野球部OB会案内