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吉田松蔭先生は人材育成の最高の達人!

 自分は吉田松陰先生を崇拝しています。

 まず若くして萩の書物はもとより、当時の日本の書物を読み漁ってしまった知識欲。
 「21回猛士」と名乗り、21回の猛々しい行動でもって思想を体現しようとした行動力。
 そして、永遠に不朽、不滅である「松下村塾」にあって、
 あれだけの人材を輩出した育成力。

 すべてが、一人の人間の為し得る所業ではないと感嘆させられます。

 今回は、松陰先生のコーチング力について言及を進めてまいります。

 「古今東西を通じて、人材育成において、最高の成果を出した人は誰?」

 という質問に対して、多くの経営者や経営コンサルタントの方が、ある人物の名を答えます。
 最も多くの人が「人材育成の達人」に挙げるその人は誰だと思いますか?
 日本人です。

 その人物とは、冒頭に述べた吉田松陰先生です!
 人を育てることにおいて最高の達人だった人物であると評価できます。

 彼の松下村塾という私塾からは、幕末から明治維新を導いた重要人物が多数育っています。 その顔ぶれを見ると、驚くばかりです。

 日本の明治維新の原動力となったキーパーソンの多くが、一つの私塾から輩出されたというのは、奇跡的ですらあります。

 その顔ぶれを挙げると、まず松下村塾の双璧と称えられた、久坂玄瑞、高杉晋作です。
 そして両名に加え、四天王と称された、吉田利麿、入江杉三がおります。
 加えて、誰もが知る伊藤博文、山県有朋、・・・

 彼らが、皆、松下村塾の門下生であることはご存知の通りです。
 また、松陰先生の考え方・生き方は、久坂玄瑞を通じて、坂本竜馬にも大きな影響を与えています。

 時代を変えた人物達を育てた松陰先生ですが、彼が松下村塾で教えたのは、驚くべきことに、わずか2年あまりです。
 しかも、松陰先生が松下村塾で教え始めたのは27歳の時!

 つまり、27歳の松陰先生は、わずか2年余りの歳月で、日本の歴史を変革するような人財を多数育てたのです。

 では、松陰先生はどんな育て方をしたのでしょうか?

 人財育成の最高のモデルになるはずです。

 早稲田大学ビジネススクールの講師であり、吉田松陰先生の研究家でもある森友幸照氏は、吉田松陰先生の人材育成法の特徴として「対話形式で育てた」ことを挙げています。

 一方的に教え込むことをせず、「これについては、どう考えますか?」という質問を多用し、対話によって、門下生自身が自発的に考えることをサポートしたのです。

 まさにコーチングそのものです!

 また、松陰先生は、次のようなことを言っています。
 「教授は能(あた)はざるも、君等と共に講究せん。」
 (私は、君達に教えることはできないが、君達と一緒に勉強していきたい)

 ティーチャー(教師)と生徒ではなく、共に学ぶパートナーとしての関係を大事にしています。
 コーチングの基本とも言える「コーアクティブな関係(協働関係)」に通じます。

 さらに、松陰先生は、門下生一人一人に対する個別対応を重視し、彼らの強みや長所を見つけることに長けていたそうです。
 減点主義ではなく加点主義で育てたそうです。

 「松陰先生はコーチングを学んでいたのではないか?」
 (そんなわけはないのですが)
と思ってしまうくらい、コーチングの基本を忠実に実践するような育成法です。
 やはり、本物は自ずと本物の道理を行ってしまうということでしょう。

 また、古代ギリシャの哲学者ソクラテスは、後の思想家達に多大な影響を与えた偉大な哲学者として有名です。

 ソクラテスは、相手に質問を投げかけ、相手と問答を繰り返すことによって、相手が自分で答えを見つけ出せるように援助し、このようなやり方を「産婆術」と名付けました。

 ソクラテスの弟子プラトンも、このやり方(問答法)によって育ったと言われております。

 東洋でも禅宗などでは、問答によって弟子に自ら考えさせ、自分の力で真理を悟ることが重視されてきました。

 吉田松陰先生、ソクラテス、禅宗などのやり方が、コーチングと非常に共通した特徴を持っていることは、とても興味深いですね。
 その共通点は、一方的に教えるのではなく、質問を投げかけて対話すると言う「問答形式」だということです。

 彼らの良いところを真似て、育成の達人になりたいですね。
 これからの時代、本当の育成力を持つ組織が間違いなく強くなり、そして残っていくことでしょう。

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