国の重要文化財指定の坂野家住宅で今の時期ひな人形が楽しめます
茨城県常総市にある坂野家住宅にやってきました。坂野家住宅は国の重要文化財に指定されている江戸中期の豪農の暮らしを今に伝える歴史ある古民家です。
坂野家住宅のパンフレットを以下にリンクを張り付けておきますのでよろしければご覧になってください。
国の重要文化財に指定されている坂野家住宅
坂野家住宅は市が平成10年に建物と屋敷地を譲り受け、歴史的建造物とこれを取り巻く里山風景を保存する「水海道風土博物館」として屋敷構えや庭園などを銅版画に近い姿に整備・復元し、平成13年4月より一般開放を始めました。
その後、主屋の老朽化が著しいため、国と県の補助を受けて平成15年1月から17年12月までの期間で保存修理工事を実施、工事はいったん全てを解体して補修しながら組み直す工法が取られ、調査によって主屋の変遷がほぼ明らかになったことから、主屋の形式が最も整った19世紀中頃の姿に復元しました。
主屋
坂野家はこの地に来て500年ほどになるそうです。江戸中期の新田開発の責任者「頭取」のひとりに任じられたとき豪農として基礎を築きました。
昭和8年の記録では、農業規模は、小作を含む米が1300俵、小麦600俵、使用人7人で総茅葺きで建坪は120坪としており当時としてはとても規模が大きく、豪農である所以が分かります。
表門(薬医門)は本来武家屋敷に設けられる格式高い門です。こちらも国の重要文化財に指定されています。
表門(薬医門)
客間
坂野家は役人の出張所の性格もあり、二宮金次郎(尊徳)も荒地再興の任を帯びて客間に逗留(とうりゅう)した記録があるそうです。
竈(かまど) |
浴室 |
当時の坂野家の生活が垣間見れますね。
月波楼
主屋西側には“月波楼”と名付けられた「書院」もあり、幕末から明治期にかけて文人の当主のもと、多くの書家や画家たちが訪れ、優れた作品の創作活動の場となりました。
また、坂野家住宅は映画やドラマのロケ地としてもたびたび使われています。
時代劇や大河ドラマでよく撮影が行われており、それだけ当時の雰囲気や自然を出すことができる好撮影地なのでしょうね。
お雛さま in 坂野家住宅
この時期、3月3日のひなまつりにあわせて、主屋にひな人形を展示していました。部屋をまたいでいくつものひな人形が飾られているその眺めは壮観でした。
「お雛さま in 坂野家住宅」の詳しい情報はこちらのリンクをご参照ください。
休館の月曜日以外は3月5日(木)まで飾られるそうなので、まだ見に行かれていない方はひな人形と共に坂野家住宅をご覧になってみてはいかがでしょうか。
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