2010年ユネスコ無形遺産登録の本場結城紬の魅力に迫る

 9月4日から7日まで開催の茨城県庁舎2階で行われた茨城県郷土工芸品展にて、結城紬のブースにてお話伺ったので今回はそのレポートをお届けしようと思います。
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結城紬とは

 結城紬(ゆうきつむぎ)とは、茨城県・栃木県を主な生産の場とする絹織物。国の重要無形文化財(指定要件は後述)に指定されております。近現代の技術革新による細かい縞・絣を特色とした最高級品が主流で元来は堅くて丈夫な織物であったが、絣の精緻化に伴い糸が細くなってきたため、現在は「軽くて柔らかい」と形容されることが多いようです。

ネクタイやお財布など結城紬の風合いを活かした商品

 今回の結城紬のブースでは、本場結城紬卸商組合さんが出店していました。このような展示会や工芸品展は着物はどうしても管理出来ないので持ちこんでいないそうです。
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なので、ブース内では、小物のネクタイや財布・ガマ口・キーケースなどが販売していました。結城紬の独特な素材感がとても味わい深い商品でした。着物は少しハードルが高いと思われている方は、小物のネクタイや財布を購入されてはいかがですか。
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 工芸品展では、旦那さんへのプレゼントとして女性の方がネクタイを購入されるのが多いとのこと。ネクタイは仕事で使うものなので、ここぞの大事なときに結城紬のネクタイをすると気持ちがすーっと心が落ち着くのではないでしょうか。色も落ち着いた色が多いので、シャツとも合わせやすいと思います。

 結城紬独特の着心地の良さには本場結城紬に使われる糸に秘密があります。 真綿から指先で紡ぎだす糸は無撚の糸(よりをかけない)となり、その糸は空気を含み、保温性に優れ、軽く、そして着崩れのしにくいのです。

重要無形文化財 本場結城紬」の指定条件

国が重要無形文化財として総合指定した技術は、以下の3つの工程が指定の要件です。
(株式会社 小倉商店さんHPを参考にさせていただきました。)
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糸つむぎ:真綿から指先で糸をつむぐ

 結城紬の風合いは、ふんわりとやわらかい、そして張りがあります。しかも、あたたかく軽いと評されます。その秘密は、素材として使わている糸にあります。
繭を拡げてつくった真綿を手つむぎ、真綿を束ねたままの糸にします。この糸には撚りがかかっていないので、空気をたっぷりと包む込む繊維で弾力性のある独特の糸なのです。

絣くびり:防染する柄の部分を綿糸で括る

 結城紬の絣は手くびりにより作られるものであり、その技法は絣が生成された時からのものであります。その古来からの技法こそが手つむぎ糸を絣として染め上げることを可能にしたのです。絣の一粒一粒を手で括り、一反分の柄を仕上げるのに高級品では一年を要することもあるのです。卓越した技術と根気がなせる技です。

織り:地機で織る 

 結城紬に使用する地機は、織る人が織機の一部となる最古の織機です。たて糸を人の腰に固定して糸の張り具合を調整するため、無理な張力をかけることなく、糸に優しく手つむぎ糸を織るのに最適のしくみになっています。よこ糸を織る時は、両足を伸ばし腰をつってピンとたて糸を張り、大きな刀杼で打ち込みます。小手先ではなく、全身を使って織るのが地機の織りなのです。

ユネスコ無形文化遺産に2010年に登録

 2010年11月16日,ケニアのナイロビで開催されたユネスコ無形文化遺産保護条約に関する第5回政府間委員会において,結城紬の「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」への記載が決定しました。日本でもこの条約に基づき,2009年から「代表一覧表」への記載の提案を行っており,染織部門では新潟県の「小千谷縮・越後上布」に次いで2番目となります。日本からは2014年11月現在、能楽、人形浄瑠璃文楽、歌舞伎、雅楽、小千谷縮・越後上布(新潟県)、日立風流物(茨城県)、京都祇園祭の山鉾行事(京都府)、那智の田楽など22件が登録されています。

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ユネスコ無形文化遺産とは

 世界には,地域に根付く伝統・慣習など文化の多様性を象徴する無形の文化遺産が数多くあります。こうした無形文化遺産は人類にとって重要な文化遺産であり,ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)は国際的な協力体制の確立を目的とした「無形文化遺産の保護条約」を発行しました。条約の締結国はその目録を作成し,『無形文化遺産の代表的な一覧表』に記載提案をすることとなっています。

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