昔懐かしい杉細工製品作り石岡市の郷土工芸品「石岡府中杉細工」
去る9月4日から7日まで開催の茨城県庁舎2階で行われた茨城県郷土工芸品展にて石岡市の「石岡府中杉細工」 合資会社工芸物産の福田弘さんに取材をさせていただいた様子をご紹介します。
「石岡府中杉細工」は茨城県内の杉の木を使って焼き杉水車など昔懐かしい製品が特長的です。
石岡府中杉細工の成り立ち
石岡市府中は国府が置かれていたところであり、常陸国の中心として、茨城最古の都市として繁栄した江戸時代の末期の文化年間より醸造業が発達し、仕込み桶、酒たる、日用品道具等に、杉材が使われており、その技術を現在に復活させたのが「石岡府中杉細工」になります。
石岡府中杉細工の特徴
特徴的なのが、この色合いです。
自然乾燥した杉材をかんな、丸のこぎり、糸のこぎりで、手作業で加工し、加工した杉の表面をガスバーナーで焼いて、杉の木目を浮きだたせ、布またはブラシつやを出していきます。
焼くことで昔ながらのどこか懐かしい製品をつくることができます。ただ、この焼き加減で微妙なさじ加減があるため、非常に気を使うところとのことでした。
石岡府中杉細工の作品集
主に水車を製作されていらっしゃいますが、他にもティッシュ箱やペン立て、時計など日常的なものも製作されていらっしゃいました。
水車においては、一番大きいもので直径180センチにもなる大水車があるようです。
本日の水車は、小さいサイズのものがあり、部屋にインテリアとして飾れるような手ごろなものもありました。
編集者の後記
古い歴史を持つ石岡市で伝統ある技術を用いて昔ながらの製品づくりに励んでいらっしゃる福田さん。
杉の美しい木目を生かしながら、あたかも昔に作ったものが現代に残っているかのように懐かしい趣を感じさせてくれます。小さいサイズの水車はインテリアとして飾ればどこか涼しげなゆったりとした時間の流れを演出し落ち着いた雰囲気を出してくれます。
伝統の継続を続けていってほしいと願う石岡市の郷土工芸品「石岡府中杉細工」でした。
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